登山レポート:春の金勝(こんぜ)アルプス
1.日程・場所
日程:2016年5月1日
天候:晴れ
場所:金勝山(滋賀県)
金勝(こんぜ)アルプスとは
滋賀県は栗東市と大津市の間に広がる、龍王山(標高605m)を始めとした山々のことを指す「金勝山」の呼称です。
稜線には風化した巨岩や奇岩があり、また、山中には国指定史跡「狛坂磨崖仏」や金勝寺などの見所もありハイキングコースとなっています。
竜王山中に金勝寺があるため親しみをもって「金勝山」「金勝アルプス」と呼ばれています。
2.アクセス・コースタイム
■アクセス■
[電車]
JR草津駅・東口駅前より帝産湖南交通バス・桐生線乗車30分、
終点「上桐生」下車。
[車]
名神高速道路・草津田上ICから県道2号線を東へ、県道108号線に入り
約10分、一丈野駐車場へ。(駐車料金普通車500円)
※交通ルートは他にもあります。参考程度にご覧ください。
■コースタイム■
今回は耳岩を折り返し地点として、沢沿いに登り下りする、天狗岩線(谷沿いルート)~北峰縦走線~落ヶ滝線のコース。これは金勝アルプスのベテラン登山者に教えて頂いた、イチオシコースです!
上桐生バス停(9:30)~オランダえん堤(10:00)~天狗岩線入口(10:50)~耳岩(12:00)~
(昼食30分)~龍王山三角点(13:00)~(岩遊び45分)~天狗岩(14:30)~コールポイントK-6※北峰縦走線と落ヶ滝線の分岐(15:20)~落ヶ滝(16:10)~上桐生バス停(16:40)
3.感想コメント
金勝アルプスは沢渡りあり、ジャングル道あり、岩登りあり、のアトラクション満載の自然のテーマパークでした!写真を撮ったり巨岩で遊んだりして、ゆっくり楽しみました。滋賀県にこんな隠れたスポットがあったとは・・と地元の方でも楽しめる場所です。
標高1000mにも満たない低山なので、登山初心者の方でも油断しなければ登ることができますし、コースの変化にも富んでいるため、中〜上級者の方でも十分楽しめます。
アクセスも良いですし、低山の気軽さで本格登山を楽しめるのでとてもお得感があります!ぜひ女性の登山初心者の方にもおすすめしたい登山コースです。
4.登山レポート
まずは足慣らし
金勝アルプス最寄りである上桐生バス停に到着し、一丈野駐車場へ。
トイレはここで済ませましょう。登山ポストやハイキングマップもここにあります。
この周辺はキャンプ場になっており、その敷地内には明治時代に造られたオランダえん堤、逆さ観音などのスポットがあります。そこを散策するようにして登山口に向かいます。
登山口への標識もきちんと設置されていますが、今回のルートである天狗線(谷沿いルート)の入口は少し分かりにくいので気をつけてください。
谷沿い=沢沿いに、を念頭に!
いきなりジャングル?!
登山道に入り、谷沿いの道へ。谷には美しい沢が流れており、この沢を道しるべに進みます。
途中、沢を渡る箇所がいくつかありますが、基本的には浅い沢なので飛び石をうまく使って渡ることができます。
また陸の方は陸の方で、こちらはシダが青々と生い茂っていて、それらをかき分けかき分け進みます。まるでジャングル探訪。アウトドア感が溢れていて早速テンションが上がる瞬間です。
この沢とシダのジャングルを抜け尾根に出ると、眼下には広がる立ち枯れの木々と自然林の樹林帯、その少し向こうには稜線上に現れる巨岩群を垣間見ることができます。その情景は恐竜時代の山深いジャングルにいるかのような気分にさせてくれます。
滋賀県にまさかこんな低山があったとは・・。
いよいよ稜線、花崗岩のアスレチックへ
登り始めて2時間ほどで稜線に出ることができます。
稜線を行くと花崗岩の巨岩・奇岩がドン!ドン!!!と出現します。
それらをよじ登ったり、岩と岩との細い隙間を通ったり。まるでアスレチックです!
ここでは天狗岩という岩の上で昼食を取るのがおすすめです。琵琶湖や周辺の山々が一望でき、とても気持ち良いです。
巨岩群を抜けて、帰りも谷沿いに下ります。
ルートを示すピンクテープが道、というよりも川、に沿って付いています。濡れて滑りやすい箇所があるので気をつけましょう。
途中、落ヶ滝という滝があります。水量こそさほどありませんが、滑らかな一枚岩から落ちる滝はなかなか見ごたえがあります。
その滝を過ぎて、山の緑や花々を愛でながら約30分歩けば、登山口に到着です。
5.金勝山の登山で気をつけたいポイント
◆コースについて
登山道自体は整備されていますが、たくさんのコースに分かれているため少しルートがわかりにくいです。コースマップは必ず携帯しましょう。
マップは上桐生バス停近くの一丈野駐車場で無料配布されています。
滋賀県栗東市のホームページからダウンロードすることも可能ですが、配布されているものの情報の方が新しいのでおすすめです。
また、そのマップには山中に設置されているコールポイント(万一事故等が生じ、救助を求める場合に所在を伝えるポイント)が記載されていますので、それを指標とするとルートミスを防げます。水場やトイレは山中にはありませんのでトイレは始めの駐車場かキャンプ場で済ませましょう。
その後は平均6時間くらいの山行となりますので、その分の水分はしっかり確保しておいて臨みましょう。
◆登山時の装備について
沢を渡る、岩を登るなどの箇所が多くありますので、トレッキングシューズはマストアイテムです。また、ロープを使ったり手で岩をつかんでよじ登ったりすることもあり、グローブがあると便利です。
最近ではトレイルランニングの普及で、以前より肌を露出したウェアで登山する方が増えてきたように見受けられますが、ここではシダをかき分けて進んだりするため、長ズボンかタイツを履かないと歩きにくいです。
けがを防ぐためにも露出を少なくすることをお勧めします。
また、岩登りや急な箇所も多くありますので、膝の負担を軽減できるサポートタイツが良いです。私はアスリートランナーPRO version2をはいて行きましたが、汗をかいてもムレを感じることなくとても快適に過ごせました!しかもこんなにはしゃいで岩遊びしたのに、翌日の筋肉痛ナシ!という優れものだと思います。
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